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2026.02.23

面白い広告動画事例20選|バズる企画の作り方と成功の法則

フクザワマキコ

「広告動画を作ったのに、再生されない」「真面目すぎて印象に残らない」——そんな悩みを抱えていませんか。

いまの時代、ただ情報を伝えるだけの動画では、ユーザーの高速スワイプの中に埋もれてしまいます。視聴者の心に残るのは、“思わず誰かに話したくなる面白さ”を持った動画です。

本記事では、実際に話題になった面白い広告動画事例を厳選紹介しながら、なぜそれが刺さったのかを構造的に解説します。
さらに、バズる企画の考え方や失敗しない制作のポイントまで網羅。最後には、成果につなげる制作体制の作り方も具体的に紹介します!

面白い広告動画がいま求められている理由

広告は「情報」より「感情」で記憶される時代

面白い 広告 動画 事例

私たちは毎日、スマートフォンや街中のビジョンを通じて数千件もの広告に接触しています。
脳には「自分に関係のない情報を遮断する」というフィルターが備わっており、スペックや価格、機能といった「情報」だけでは、一瞬でスルーされてしまいます。

しかし、人間は「感情が動いた出来事」を優先的に長期記憶として保存するという性質を持っています。「笑った」「驚いた」「変だけど気になる」といったポジティブな感情が動いた瞬間、脳のフィルターが開き、ブランド名やメッセージが記憶の深い場所に定着します。
つまり、面白い動画を作ることは、膨大な情報量の中に「記憶のフック(引っかかり)」を打ち込むための、最も合理的で最短なルートなのです。

SNS時代に拡散される動画の共通点:ユーザーが「参加」できる余白

面白い 広告 動画 事例

SNSにおいて「拡散(シェア)」される動画には、共通して「突っ込みどころ(余白)」が存在します。

現代のユーザーは、企業からの一方的な「正解の押し付け」を嫌う傾向にあります。
それよりも、「このキャラ、動きがおかしすぎるだろ!」「企業のCMなのに、ここまで自虐していいの?」といった、誰かに一言添えて共有したくなる要素が重要です。

この「突っ込みどころ」こそが、ユーザーにとっての「参加する楽しみ」となり、拡散の火種となります。ユーザーが動画をシェアする行為は、「面白いものを見つけた自分」を表現する手段でもあり、面白さはそのための強力なエンジンとなるのです。

面白さがコンバージョンに与える影響:心のガードを解く魔法

面白い 広告 動画 事例

「面白いだけで、肝心の商品が売れないのではないか?」という懸念を抱く担当者様も少なくありません。しかし、実際にはその逆です。
現代の消費者は、広告に対して非常に強い「警戒心」を持っています。いきなり商品のメリットを語られても、「売り込まれている」と感じて心のシャッターを閉ざしてしまいます。

面白い広告動画は、そのエンターテインメント性によって視聴者の「心のガード」を劇的に下げます。 ひとしきり笑ったり楽しんだりした後では、その後に提示される商品情報やサービス内容を、心理的にスムーズに(好意的に)受け入れやすくなるのです。

この「ブランドへの好感度」の向上こそが、最終的なクリック率(CTR)や購入率(コンバージョン)を押し上げる、見えないブースターとなります。

面白い広告動画事例20選【目的別に紹介】

面白い 広告 動画 事例

話題になった面白い広告動画には、単なる「ウケ狙い」ではない、計算し尽くされた戦略があります。ここでは、4つの目的別に合計20個の事例を厳選し、その面白さの正体と、プロの視点による徹底解説をお届けします。

商品・サービスPRで話題になった事例

商品の特長を「説明」するのではなく、記憶に「焼き付ける」ことに成功した事例です。

1.日清のどん兵衛「朝はどん!どんどどん! 篇」(2026年最新)

解説 日清食品グループ公式チャンネルで爆発的な再生数を記録している最新作です。ハリウッドザコシショウさんが、おなじみの「誇張しすぎた」芸風をフルスロットルで展開。どん兵衛を食べる朝の光景を、シュールかつカオスに描き切っています。「朝からどん兵衛」というメッセージを、理屈ではなく「勢いと笑い」で脳に直接流し込むスタイルは、まさに現代の面白い広告の象徴です。

2.サントリー:【コラボ】プリン勝手に食べられた妻の反撃|みっちーのアニメ×割るだけBOSSCAFE

解説: 「牛乳で割るもの」という消費者の固定観念を、アニメキャラによるコミカルな会話で破壊。「水でも美味しい」という新事実を、キャラクターの驚きを通じて自分事化させる手法です。

3.UHA味覚糖:コロロ「アイドルマツコ」篇(2025-2026年最新)

解説: 解説: マツコ・デラックスさんという強烈な個性を、あえて真逆の「キラキラアイドル」として描いた最新事例。

4.オープンハウス:TVCM「マイホームマン 格闘篇」(特撮ヒーローのパロディ)

解説: 堺雅人さん演じる「マイホームマン」が、巨大な怪獣を前に立ち尽くすシーンから始まります。正義のヒーローかと思いきや、実は「人生で一度も殴り合いのケンカをしたことがない」という驚愕の事実が判明。結局、怪獣と殴り合うのではなく、物件をプレゼンするかのような独特の立ち振る舞いを見せる……という、特撮ヒーローの文脈を逆手に取ったシュールなコメディです。

5. UHA味覚糖:ぷっちょ「ぷっちょテーマソング 篇」

解説: 一度聴いたら最後、頭から離れない中毒性抜群の「ぷっちょのテーマソング」に合わせて、キャラクターが歌います。

6.日本生活協同組合連合会:ショートアニメ『コープであなたも御自愛アイ!』

解説: 「コープ=ファミリー向け」という従来のイメージを覆し、一人・二人暮らしの若者をターゲットにしたショートアニメ。主人公の「御自愛アイちゃん」と、相棒のスマートスピーカー「エーちゃん」のコミカルな日常を描いています。仕事や推し活に忙しい若者が、コープの宅配(ミールキットや定期お届け)を利用することで、ゆとりを持ち、自分を労わる「ご自愛」な暮らしを実現する様子を6つのオムニバス形式で発信しています。

採用・ブランディングで成功した事例

「かっこいい企業」よりも「面白そうな企業」と思われることで、心の距離を縮めた事例です。

7.レスクル観光:業界あるある求人アニメ

解説: バス運転士の日常を、あえて自虐的な「あるある」を盛り込んでアニメ化。同業者からの共感を呼び、「この会社は現場の苦労をわかっている」という信頼感に繋げています。

8:鉞組(まさかりぐみ):SNSアニメ『まさかりくん』(業界初の鳶職アニメ)

解説: 「安全に、健康に、長く鳶職を続けてほしい」という熱い想いから生まれた、業界初のSNSアニメ。現場のリアルな日常や、昭和気質な「ベア方(親方)」と令和世代の「まさかりくん」による価値観のズレ(世代ギャップ)をあえて笑いに変えて描いています。鳶職を知らない人でも思わず共感してしまう、人間味あふれる「現場あるある」ショートアニメ。「3K(きつい・汚い・危険)」といった業界のネガティブな先入観を、アニメという親しみやすい形で払拭しています。

9.三和交通:TikTok「踊るタクシーおじさん」

@sanwakotsu

@いそちゃん👩🏻‍💼 @PIRO🦋 ちゃんが休憩中にぶつかってきた あーーーー水でビショビショ涙涙 まーいいか可愛いから #三和交通 #踊るおじさん #ギリギリハッピー #ビショビショ #美女 #KOMOREBI #girigiri @KOMOREBI

♬ Giri Giri – KOMOREBI

解説: 堅苦しいイメージのあるタクシー業界の「部長」や「役員」が、最新の流行曲で踊るギャップ。親近感を爆発させ、若年層の採用エントリー数を劇的に向上させました。

10.三陽工業株式会社(製造・派遣):公式TikTok/YouTube

解説: 兵庫県にある製造業の会社。会社のおじさんたちが最新の流行曲に合わせて、歌ったり、クイズに挑戦するシュールな動画です。

11.レバウェル看護:新人ナース「ボルみ」シリーズ

解説: 看護師の過酷な日常を、シュールな歌とダンスで描くSNSアニメ。広告感を排除し、ターゲットの「日常の癒やし」になることで、巨大なファンベースを構築しました。

    自治体・観光PRでバズった事例

    予算の少なさを「アイデア」でカバーし、全国区の知名度を獲得した事例です。

    12.宮崎県小林市:移住促進PR「ンダモシタン小林」

    解説: フランス人が小林市の魅力を語っていると思いきや、実はすべて「西諸弁(地元の方言)」だったという衝撃のラスト。字幕の妙が光る、言語のギャップを活かした傑作です。

    13.大分県:おんせん県「シンフロ」

    解説: 温泉の中でシンクロナイズドスイミングをするという、見た目のインパクト一点突破型。大分=温泉という記号を、これ以上ないほど強烈なビジュアルで世界に発信しました。

    14.佐賀県:佐賀県×『サガ』シリーズ「ロマンシング佐賀」

    解説: 人気ゲーム『ロマンシング サ・ガ』と佐賀県が、名前が同じというだけで全力でコラボしたプロジェクト。最新の動画では、県の重要文化財や特産品をゲーム画面風に紹介するだけでなく、「佐賀県知事がドット絵のキャラクターになって登場する」など、自治体のトップまで巻き込んだ本気の遊び心を爆発させています。

    15.滋賀県:石田三成PR「三成の野望」

    解説: 昭和のローカルCMのような、わざと安っぽく作った演出がネットで爆発。完璧を求めがちな行政広報の中で、あえて「崩す」勇気が成功を呼びました。

      ショート動画(6秒・15秒)で印象を残した事例

      短い時間で「えっ、何これ?」と思わせる、瞬発力重視の事例です。

      16.サントリー:バンパー広告シリーズ(「6秒」の限界に挑む超短尺エンタメ)

      解説: YouTubeの動画再生前に流れる、わずか6秒間の広告枠。サントリーはこの短い時間を使って、意外性のある一言だけで構成。視聴者が「えっ、今なんて言った?」と耳を傾ける瞬間に、広告が終わるという絶妙なテンポで展開しています。

      17.アース製薬:はだまも おもいやり篇 15秒

      解説: メインキャラクターには千葉雄大さんを起用しました。虫よけ剤「はだまも」の15秒YouTubeCM。商品の効果を「一瞬のビジュアル」だけで見せ切ります。

      18.P&G:ファブリーズ W除菌+消臭 CM 「ファブリーズでこんなことも!72時間抗菌も!」篇 15秒

      解説: これまでの「ファブリーズ=布の消臭+除菌」だけではなく、実は「抗菌もできる」という驚きを15秒で詰め込んだCMです。

      19.メルカリ:「ミニメル登場」篇 15秒

      解説: 「メルカリおすすめお兄さん」こと佐久間大介さんと、新キャラクターの「ミニメルちゃん」が登場する15秒CM。自分ではゴミだと思っていた「お菓子の空き缶」「謎のネジ」「片耳だけのイヤホン」などが、実はメルカリで売れるお宝であることを、テンポの良い掛け合いで発見していく内容です。

      20.Uber Eats:「今夜、私がいただくのは…」

      解説: 全く接点のなさそうな二人の著名人を対面させる意外性。「え、この二人が何するの?」と思わせるキャスティングだけで、最後まで見せる力を持っています。

        なぜその広告動画は面白かったのか?成功の構造分析

        共感:ターゲットの「あるある」から入る緻密な設計

        面白い 広告 動画 事例

        「これ、私のことだ!」という自分事化(パーソナライズ)は、視聴者の指を止める最強のフックです。特にスマホで動画を流し見するSNS時代において、冒頭で「あ、これわかる」と思わせることは、視聴維持率を上げるための必須条件となっています。

        成功している動画は、ターゲットが日常で感じている「言葉にならない小さなストレス」や「密かな喜び」を、見事に言語化(可視化)しています。
        例えば、看護師さんの「夜勤明けの謎のテンション」や、会社員の「会議中の絶妙な空気感」など、狭く、深い共感を突くことで、視聴者は「このブランドは自分のことを分かってくれている」という信頼感を抱くようになります。

        ギャップ:想定外の展開が脳を刺激する

        面白い 広告 動画 事例

        人間は、自分の予測が裏切られたときに強い刺激を感じる生き物です。「真面目そうな企業なのに、動画の中身がカオス」「可愛らしい見た目のキャラクターなのに、声が驚くほど渋いおじさん」といったビジュアルと内容の落差(ギャップ)は、視聴者の脳を覚醒させます。

        このギャップが大きければ大きいほど、動画の印象は強烈に残り、「最後まで見ないと何が起きるか分からない」という好奇心を煽ります。企業の「公的な顔」と、動画で見せる「遊び心」のギャップを意図的に作ることは、ブランドに深みを与え、親近感を生むための高度なテクニックです。

        誇張:リアル×少しの誇張が生むエンタメ性

        面白い 広告 動画 事例

        広告を単なる「事実の伝達」から「エンターテインメント」へ昇華させるのが、表現の誇張(デフォルメ)です。 現実の世界ではあり得ないけれど、その時の「感情」としては確かにそれくらい激しい——。そんな心の動きを、表情、動き、効果音などで大げさに表現します。

        特にアニメーション広告は、この「誇張」が得意分野です。キャラクターが驚いて目が飛び出したり、美味しさのあまり宇宙まで飛んでいったりする演出は、実写では生々しくなりすぎる表現も、コミカルかつポジティブに伝えることができます。「リアリティのある感情」に「少しの誇張」を混ぜる絶妙なバランスが、視聴者の笑いを誘います。

        キャラクターIP化:覚えてもらえる「仕組み」づくり

        面白い 広告 動画 事例

        「あの面白いCM」で終わらせず、「あのキャラクターがいるブランド」として記憶に残すのが、キャラクターのIP(知的財産)化戦略です。単発の動画で終わらせず、同じキャラクターをシリーズとして継続登場させることで、視聴者は次第にそのキャラに愛着を持つようになります。

        キャラクターが「ブランドの象徴」になれば、広告はもはや嫌われる存在ではなく、「ファンが次の更新を待望するコンテンツ」へと進化します。
        また、一度設定が固まったキャラクターは、動画広告だけでなく、WEBサイトの案内役、SNSの投稿、さらにはLINEスタンプなど、多角的に展開できる「企業の資産」となり、長期的な広告コストの削減にも大きく貢献します。

        面白い広告動画の企画を生み出す5つの方法

        ① ターゲットの“本音(インサイト)”を言語化する

        面白い 広告 動画 事例

        企画の種は、アンケート結果やカタログスペックの中にはありません。ターゲットが深夜にSNSでこっそり呟いているような、「建前ではない生々しい本音」の中にこそ眠っています。

        例えば、「効率的な掃除機」を売りたい場合、建前は「部屋を綺麗にしたい」ですが、本音は「掃除なんて1秒でも早く終わらせて、ソファでダラダラしたい」かもしれません。
        この「ダラダラしたい」という本音をキャラクターに代弁させることで、視聴者は「あ、自分のことが描かれている!」と強烈に惹きつけられます。綺麗な言葉を捨て、ドロドロとした本音に光を当てることが、面白い企画の第一歩です。

        ② 1動画1メッセージに絞り、ノイズを削ぎ落とす

        面白い 広告 動画 事例

        面白い動画を作ろうと意気込むほど、「あれもこれも」と要素を詰め込みたくなりますが、これは失敗の典型です。情報量が増えるほど、視聴者の脳は処理を諦め、面白さの純度が下がってしまいます。

        企画の段階で、「この動画を見終わった後、視聴者の脳内にどの単語を一つだけ残すか?」を決め、それ以外の情報は大胆にカットしてください。メッセージを一つに絞り込み、その一点を面白く伝えるために全リソースを割く。この「引き算」の美学が、結果として最もインパクトの強い、記憶に残る動画を生み出します。

        ③ 冒頭3秒(あるいは0.5秒)に全力を注ぐ

        面白い 広告 動画 事例

        YouTubeでもTikTokでも、視聴者は「面白くない」と判断した瞬間、指を動かして次へ行ってしまいます。動画の起承転結を丁寧に作っている暇はありません。「最初の3秒」で、視聴者の脳に心地よい違和感を与える必要があります。

        • いきなりキャラクターが叫んでいる
        • 物理法則を無視した動きをしている
        • 結論から話し始める など、「え、何これ?」と思わせるフックを冒頭に持病のように配置しましょう。最初の3秒で心を掴むことができれば、その後の本編(商品説明)を見てもらえる確率は飛躍的に高まります。

        ④ アニメーションで表現の幅を広げる

        面白い 広告 動画 事例

        実写の動画で「面白さ」を追求しようとすると、キャスティング費用やロケ費用、さらには特殊効果の制作費など、コストが青天井になりがちです。また、実写での無理な演出は、時に「寒さ」を感じさせてしまうリスクもあります。

        ここで有効なのが、アニメーションという選択肢です。キャラクターであれば、宇宙へ行こうが、体がバラバラになろうが、100年前の過去へ行こうが自由自在です。
        実写では不可能な「シュールな演出」や「極端な誇張」も、アニメというフィルターを通すことで、視聴者は自然にエンタメとして受け入れてくれます。低コストで「非日常」を作り出し、表現の限界を突破できるのがアニメーションの強みです。

        ⑤ 拡散導線(ツッコミの余白)まで設計する

        面白い 広告 動画 事例

        動画を見終わった後に、視聴者がどんなアクションを起こすかまでが企画です。現代のバズは、企業が仕掛けるものではなく、ユーザーが「これ見てよ!」と広めることで完成します。

        そのためには、視聴者が「ハッシュタグで突っ込める余白」を意図的に残しておくことが重要です。「最後、左端にいたキャラの動きがおかしい」「あのアニメーション、どこかで見たことあるぞ」といった、些細なツッコミどころを用意しておくことで、ユーザーはSNSで発信したくなります。
        動画を完結させすぎず、視聴者が参加できる「隙」を設計することが、拡散の火を大きくする秘訣です。

        面白いだけでは失敗する?注意すべきポイント

        面白い 広告 動画 事例

        「面白い広告を作ろう!」と意気込むあまり、手段が目的化してしまうと、思わぬ落とし穴にハマることがあります。最悪の場合、企業の信頼を失墜させる事態にもなりかねません。

        「攻めの企画」を成功させるために、絶対に外してはいけない3つの注意点を深掘りします。

        炎上リスクの線引き:「笑い」と「不快感」の境界線

        面白い 広告 動画 事例

        面白い動画を目指すとき、最も注意すべきなのがコンプライアンスと倫理観です。特にSNS時代において、一度「不快だ」という火種がつくと、一気に拡散(炎上)してしまいます。

        重要な判断基準は、「その笑いは誰かを傷つけていないか」という点です。

        • 「自虐」は共感を生む: 自分の弱点や失敗を笑いに変えるのは、親近感や応援したい気持ちを醸成します。
        • 「他虐」は火種になる: 特定の職業、性別、身体的特徴、あるいは競合他社を揶揄(バカに)する笑いは、現代では絶対に受け入れられません。

        本人は「ブラックジョーク」のつもりでも、受け取り手にとっては「攻撃」と感じられることがあります。制作過程では必ず、ターゲット以外の第三者(あるいは専門のアドバイザー)による客観的なチェックを入れ、多角的な視点で不快感の芽を摘み取ることが不可欠です。

        ブランドイメージとの整合性:面白さが「信頼」を壊さないか

        面白い 広告 動画 事例

        「動画はバズったけれど、会社のイメージが悪くなった」という結果は、本末転倒です。
        その面白さが、貴社が長年築き上げてきたブランドイメージと乖離しすぎていないか、慎重に見極める必要があります。

        大切なのは、「面白さの根底に企業理念(パーパス)が紐づいているか」です。ただ意味もなくふざけるのではなく、「なぜ私たちはこの動画を届けるのか」「この面白さを通じて、どんな価値を伝えたいのか」という軸がブレてはいけません。

        例えば、真面目なIT企業がシュールなアニメを作るなら、「複雑なことを親しみやすく伝えたい」という意志が視聴者に伝われば、面白さは「信頼を補完する要素」になります。軸のない「ただの悪ふざけ」は、既存顧客を失望させるリスクがあることを忘れてはなりません。

        KPIを設計せずに作る危険性:数字の裏にある「実利」を見失わない

        面白い 広告 動画 事例

        「100万回再生されたけれど、1個も売れなかった」——これは広告動画として成功とは言えません。面白い動画を作ることが目的になると、肝心な「出口戦略(KPI設計)」が疎かになりがちです。

        動画制作に入る前に、以下のゴールを明確にしておきましょう。

        • 認知拡大: ターゲット層へのリーチ数、ブランド指名検索数の増加。
        • 自分事化: 視聴維持率、コメント数、保存数(SNSの場合)。
        • 直接成約: リンククリック数、クーポン利用数、問い合わせ数。

        面白い演出にこだわるあまり、商品名が一度も出なかったり、購入ボタンへの導線がなかったりするケースは意外と多いものです。

        「視聴者の感情をどう動かし、その結果としてどんな行動をとってもらいたいのか」というマーケティングの勝ち筋を事前に設計した上で、初めて「面白さ」というスパイスを投入すべきなのです。

        成果につなげる広告動画のKPI設計

        再生回数(View)だけを追ってはいけない理由

        面白い 広告 動画 事例

        動画マーケティングにおいて、再生回数は最も目につきやすい数字ですが、実は「最も騙されやすい数字」でもあります。

        極端な話、インパクトが強いだけの動画を広範囲に広告配信すれば、再生回数はいくらでも積み上がります。しかし、それがターゲットではない層(例えば、20代女性向け商品を60代男性が視聴しているなど)に届いていても、売上には繋がりません。

        重要なのは、「誰が、どのような文脈で見たか」という質の評価です。総再生数よりも「ターゲット層の含有率」や「指名検索数の上昇」など、ブランドへの関心がどう動いたかを測る指標を重視すべきです。再生回数はあくまで認知の広がりを示す一つの目安に過ぎない、という共通認識をチーム内で持つことが成功への第一歩です。

        視聴維持率・クリック率・CVRの「正しい見方」と活用術

        面白い 広告 動画 事例

        面白い動画が、実際にどれだけ視聴者の心を動かしたのか。それを可視化するのが以下の3つの指標です。これらをバラバラに見るのではなく、セットで分析することで「動画のどこに課題があるのか」が明確になります。

        • 視聴維持率(どこで飽きられたか): グラフが急激に落ちている箇所があれば、そこが視聴者の「離脱ポイント」です。「前振りが長すぎる」「説明が退屈になった」「急に広告感が出た」など、離脱の理由を特定できます。面白い動画の場合、冒頭のフックで維持率を高め、いかに中盤の「商品解説」まで引き込むかが腕の見せ所です。
        • クリック率(CTR:どれだけ興味を持たれたか): 動画を見終わった後(あるいは視聴中)に、詳細ページへ飛ぼうとした人の割合です。ここが低い場合は、動画自体は面白くても「その後の行動」を促す導線(CTA:コールトゥアクション)が弱い、あるいは動画の内容とリンク先の内容が乖離している可能性があります。
        • CVR(成約率:最終的な購買動機になったか): 動画を経由して、最終的に購入や問い合わせに至った割合です。キャラクターへの愛着が購買意欲に変わっているかを測る最終指標となります。

        広告配信とセットで考えるべき理由

        面白い 広告 動画 事例

        「良い動画を作れば勝手に広まる」というのは、現代のアルゴリズムでは幻想に近いです。
        面白い動画という「心躍るギフト」を作ったら、それを喜んでくれるターゲットに届けるための「架け橋(広告配信)」が必要です。

        オーガニック(無料)での拡散を狙いつつも、精度の高いターゲティング広告を組み合わせることで、「面白がってくれる可能性が最も高い層」に集中的に動画をぶつけることができます。
        また、配信データから得られた反応を動画の構成にフィードバックし、「2作目はもっとここを強調しよう」と微調整(PDCA)を繰り返すことで、動画はより「研ぎ澄まされた営業ツール」へと進化していきます。

        制作を外注する場合の費用相場と選び方

        面白い 広告 動画 事例

        広告動画の制作を外注する際、最も気になるのが「いくらかかるのか」、そして「どこに頼めばいいのか」という点です。アニメーション広告は、実写と異なり「描き込み量」や「動かし方」によってコストが大きく変動します。

        後悔しないための判断基準を、価格帯別の特徴とあわせて詳しく解説します。

        動画制作の価格帯目安:何にいくらかかるのか

        面白い 広告 動画 事例

        アニメーション制作の費用は、主に「企画構成費」「作画・デザイン費」「動かし(アニメーション)」「音響・編集費」の積み上げで決まります。

        • ライトプラン(30〜80万円): SNS用の数秒〜15秒程度のショート動画や、既存の静止画キャラクターをスライドのように動かす手法がメインです。テンプレートを活用したり、背景を簡略化したりすることでコストを抑えます。期間限定のキャンペーンや、まずはSNSでの反応を見たいといった「テストマーケティング」に適しています。
        • スタンダードプラン(100〜200万円): オリジナルのキャラクターをゼロから制作し、脚本(ストーリー)を練り上げる、現在最も選ばれている価格帯です。キャラクターに独自の「声」を当て、表情豊かに動かすことで、ブランドの個性をしっかりと確立できます。YouTube広告や公式サイトのメインビジュアルとして、1年以上の長期運用を見据えたクオリティを確保できます。
        • ハイクオリティプラン(300万円〜): テレビCMやシネアド(映画館広告)、あるいはフルアニメーションで見せるリッチなコンテンツが対象です。有名声優の起用、細部まで描き込まれた背景、滑らかなフレーム数での動かしなど、プロのアニメ制作スタジオに匹敵する制作体制を構築します。「企業の顔」としてIPを全国区に広めたい場合に最適です。

        失敗しない制作会社の見極めポイント

        面白い 広告 動画 事例

        日本には多くのアニメ制作会社がありますが、「面白い動画」と「成果が出る動画」を両立できる会社は限られています。選定の際は、以下のポイントを必ず確認してください。

        1. 「マーケティングのロジック」を語れるか: 「かっこいい映像が作れます」という言葉以上に、「なぜその演出がターゲットに刺さるのか」を論理的に説明できる会社を選びましょう。単なる制作屋ではなく、貴社の課題に対する「解決策」を提示できるパートナーかどうかが重要です。
        2. 過去事例の「背景」を聞き出す: 制作実績を見せてもらう際は、ただ映像を眺めるだけでなく、「どんな課題に対して、なぜそのキャラクターやストーリーにしたのか」という裏側を質問してください。成功へのプロセスが明確な会社ほど、再現性の高い提案が期待できます。
        3. コミュニケーションの熱量とスピード: 面白い動画は、クライアントと制作会社の密な連携から生まれます。貴社の想いを「自分事」として捉え、積極的にアイデアを提案してくれる担当者かどうかを、初回の打ち合わせで見極めましょう。

        アニメーション制作が向いているケース

        面白い 広告 動画 事例

        実写ではなく、あえてアニメーションを選ぶべきケースがあります。それは、「目に見えない価値」を伝えたいときです。

        極端な「面白さ」や「誇張」が必要なとき: 実写では「寒い」と感じられてしまうようなシュールな演出も、アニメなら「エンタメ」として好意的に受け入れられます。表現の自由度を最大化したいなら、アニメーション一択です。

        形のないサービス(IT、SaaS、金融、保険): 複雑な仕組みや概念を、キャラクターというフィルターを通すことで、子供でもわかるレベルまで噛み砕いて説明できます。

        長期的なブランディング: 実写のタレントは契約期間や不祥事のリスクがありますが、キャラクターは永続的に貴社の資産として残り続けます。育てれば育てるほど、将来的な広告費を抑えることが可能です。

        FUNNYMOVIEが考える「面白い広告動画」の本質

        funnymovie

        笑わせることが目的ではない。面白さは「心の鍵」

        私たちのゴールは、単に視聴者を笑わせることではありません。真の目的は、「笑いを通じて、企業の想いを届けること」です。

        現代の視聴者は広告に対して強い「心の壁」を持っていますが、ユーモアはその壁を自ら解いてもらうための「鍵」となります。面白さで心の距離を縮め、その先にある本当に伝えたいメッセージを、一番良い場所に置かせていただく。それが私たちのクリエイティブです。

        「育てるコンテンツ」という発想

        多くの広告は、期間が終われば消えていく「消費財」です。しかし、愛されるキャラクターがいれば、広告は「資産」へと変わります。

        動画を重ねるごとにキャラクターの性格が深まり、視聴者との間に絆が蓄積されていく。
        私たちは、10年後も「企業の顔」としてファンを呼び寄せてくれるような、息の長いキャラクターIP戦略を支援します。広告を使い捨てにするのではなく、長期的に利益を生む「宝物」へと育て上げます。

        まとめ|面白い広告動画は“設計”で決まる

        「面白い動画は、センスのあるクリエイターにしか作れない」——そう思われがちですが、事実は異なります。本記事で紹介してきた数々の事例が証明している通り、面白い広告動画は、緻密な「設計」によって意図的に生み出されるものです。

        ターゲットが抱える本音(インサイト)の分析、日常の中に潜むギャップの抽出、そして「面白さ」をブランドの信頼へと着地させるストーリー構成。これら戦略的な積み上げがあって初めて、動画は単なる「お笑い」を超え、ビジネスを動かす「広告」としての機能を果たします。

        どんな業界でも「面白い」は武器になる

        「うちはBtoBの堅い業種だから」「ニッチな製品だから」と諦める必要は全くありません。
        むしろ、堅い業界や分かりにくい商材ほど、ユーモアというフィルターを通した時のインパクトは絶大です。 難しいことを難しく伝えるのではなく、キャラクターという「親しみやすい通訳」を介して、直感的に「いいな」と思ってもらう。
        このアプローチさえあれば、どんな業界でも、世界中がシェアしたくなるような魅力的な物語を生み出すことが可能です。

        あなたの会社の魅力を、一生モノの“資産”に

        面白い広告動画を作ることは、単に目立つことではなく、顧客との間に「笑顔の接点」を作ることです。そして、その中心にいるキャラクターは、時が経つほどに深みを増し、貴社にとってかけがえのない知的財産(IP資産)へと育っていきます。

        • 一過性の「流行」で終わらせない
        • 「消費」されるだけの広告から脱却する
        • 顧客の心に「楽しかった記憶」として残り続ける

        こうした視点を持って制作された動画は、1年後、5年後も貴社の最強の営業マンとして走り続けてくれるはずです。

        貴社の中に眠っている「まだ誰にも気づかれていない魅力」を、アニメーションの力で最大化してみませんか?その第一歩を、私たちFUNNYMOVIE(ファニムビ)と一緒に踏み出しましょう。

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        「企画の糸口が見つからない」「予算内で何ができるか知りたい」といった段階でのご相談も大歓迎です。面白い動画の裏側にある「勝てるロジック」を、惜しみなくお伝えします。

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