日本国民の61%くらいが騙されたことのあるアレにリアルでひっかかりました
先日、久々に実家に帰りました。
1年以上ぶりに会う母は、昔と変わらず元気な姿。
私が「お母さん、相変わらず元気だね」と言うと、母がしみじみ語り始めました。
「私もねえ、歳のせいかちょっと前までもう外に出るのが嫌になっちゃって。
ココア(ダックスフンド/8歳/めちゃ可愛い)のお散歩も億劫だったの。
でもそうやって家にこもってるとね、なんかモヤモヤするんだよね。
気が滅入っちゃって」
うんうん、そういう時ってあるよね。
お母さん大変だったんだ、でも今は元気そうでよかった。
「でもね、こちらさんの青汁飲んでたら、なんか元気になっちゃって。
昔、まずい!って言うCMあったけど、最近のやつは案外いけるんだよね。
今はもうココアが嫌がっててもお散歩に連れて行っちゃうくらい元気なのよ」
にっこり笑う母の片手には、粉末の青汁がありました。
昔、深夜にテレビを見ていて「感動的ドキュメンタリーだと思ったら青汁のCM」というのに騙されたことはありましたが……
このパターン、リアルでもあるんかい!
まさか身内から対面でやられるとは思ってもみませんでした。
きっとみなさんも、一度はあのCMに騙された(?)ことはありますよね。
あの作品の秀逸なところは、ものを売るというビジネスと、人を感動させるというドキュメンタリーという、異なる2つのコンテンツを違和感なくつなげた点だと思います。
今回、私たちが制作したGOGO TOKYO MER(以下、MER)とSASUKEの山田勝己さんのコラボも、異色な2要素のコラボレーションといえる企画でした。
緊迫したシーンの多いシリアスな医療ドラマであるMERと、エンタメ性が高くリアリティ重視のスポーツ番組であるSASUKE。
あまり関連性のない両者を無理なくつなげるのには、とても苦労しました。
ブレイクスルーのポイントは、山田さんご本人の声を活かすMAD感。
登場人物をSASUKEに挑戦する医師にしたことで、MERの世界観を壊さずエンタメ性に振り切ることができました。
動画を観終わった後にも「結局PR動画かい!」という騙され感がない、自然な動画に仕上がったと感じています。
動画の面白さを磨くため、今回は山田さんのセリフに強い感情をつけました。
あの有名なインタビューのパロディとして「泣き」を入れてみたり、信じられないくらいの「元気」さを出してみたり。
山田さんの情緒をジェットコースターのようにしながら、メリハリを作る構成です。
また、SASUKEを彷彿とさせる、番組実況の掛け合いも入れています。
これにより、ご本人の音源、声優陣の収録、みっちーの声当てなど検討プロセスは複雑化しました。
しかし、結果的に視聴者さんから「杉山アナの『落ちたー!山田!』の所が何回も言うのが好き」というコメントをいただけ、トライしてよかったなと実感しているところです。
さらに、SASUKEは国民的な番組とはいえ、全員が知っているとは限りません。
まだ番組を見たことがない視聴者にも意味が伝わるよう、説明や情報整理も丁寧に心がけました。
とはいえ、MERの世界観とSASUKEの世界観を完璧に解説した上で動画を作ることは、ショート尺は困難なため「SASUKEをいじる」というテイストにしました。
今回の動画は、クライアント様から「山田さんの声をそのまま活かしたユーモアや掛け合いが面白い」と高く評価いただけました。
権利問題や演出バランスの試行錯誤に時間はかかりましたが、最終的には「想定以上に面白い」「名作になりそう」とご好評をいただいています。
アニメと山田様本人の音声という組み合わせ、両ブランドの相乗効果が得られることをご期待いただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=uODGbRsRGw8
結果として、1.6万回再生されており「オモロい これを公式が出してるんだから」といったコメントをいただけました。
「SASUKEのスーパーレジェンドがこんな扱い受けてて、多分割と本人ノリノリなのがホント愛おしい」「サムネ見て『まーた誰かが山田勝己さんいじってるよ〜w』と思ったら公式だった」といったように、山田さんがご出演されているといる点についても楽しんでいただけたようです。
自社の商品やサービスを楽しく伝えるには、いかにもPRといった動画は逆効果かもしれません。
ファニムビはこれからも、得意とする「おもしろ」のテイストを加え、自然なプロモーション動画を作っていきます。
Staff
監督:FUNNYMOVIE
営業:崎原辰吾
アニメーター:大谷暢
プロジェクトマネージャー:豊泉花
声優:みっちー
AP:新田真由
字幕: 小瀬賢太郎
サムネ:吉川トミー
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