「求人なんてたいがいウソでしょ」
「仕事なんて楽しいわけがない」
「アットホームっていうワードが出たらブラック確定」
などと世の中に絶望しているみなさん、こんにちは。某大手代理店で求人広告をつくり続けている永井です。
大小さまざまな企業を取材して20年。仕事の魅力を発信するにはどうすればいいか、おもしろい求人のあり方を日々研究しております。
そんな私が本日みなさんにご紹介するのはFUNNYMOVIE公式チャンネルで展開している求人動画シリーズ。
なんというかもうね、「やられた!」って感じがしましたよね。
まずはこちらをご覧ください。
以上、プロマネ募集の動画でした。
思いやりが空振りに終わってしまった悲しみをカニクリームコロッケのコーラス隊で表現。
いったいどんな修羅場をくぐれば、こんな発想が浮かんでくるんでしょうか?
くだらない歌(ほめ言葉です)を美しく響かせる無駄にすごい(ほめ言葉です)歌唱力。パートによって口の動きを変える芸の細かさ。引いたと思ったカメラが再びコーラス隊にズームする編集力。
何度見ても飽きさせない工夫が盛り込まれています。
個人的に唸らされたのは、切ないエピソードが求人にうまく着地していること。その上で、必要な情報が過不足なく配置されていることです。
◎自由奔放なクリエイターたちと関わる仕事
◎差し入れにカニクリームコロッケを選ぶ新田さんのセンス
◎その差し入れを容赦なく断れるスタッフ同士の信頼関係
◎中道さんはカニアレルギー
わずか1分弱の短い動画の中でここまで情報を詰め込めるものかと驚きました。
かわいい絵柄から「あーいわゆるヘタウマ系のやつね」と誤解される方もいらっしゃるかも知れませんが、これは完全にプロの犯行です。
そして極めつけは、
「新田さんとカニクリームコロッケを一緒に食べてくれる人」というあまりにも具体的すぎるポジションの説明!
実務経験とか必要なスキルとか、そういったややこしい話はさておき、
「新田さんの悲しみを背負ってあげたい」
「一緒にコロッケ食べたい」
「この会社で働いたら楽しそう」
という動機形成につながっており、応募のハードルを下げることに成功しています。お見事。
ちなみにこちらの動画を見て入社したのが、
現在営業兼クリエイターマネージャーとして活躍する西村さん。
前職のつらーい営業生活の中で「モモウメ」に救われた経験があり、カニコロ動画を見て「モモウメつくってる会社じゃん!」と速攻で応募したそうです。
いちおう「あのとき助けてくれたファニムビへの感謝」だとか
「おもしろい動画をつくることで今度は私が誰かの背中を押してあげたい」
といったわりと温度感高めの志望動機もあるのですが、ここでは割愛します。
では、カニクリームコロッケ仲間の他にどんな職種で募集していたのか、
これまでの求人動画を見てみましょう。
どうですか。
ファニムビの作品づくりに参加してみたい気持ちになってきませんか。
どれも「自分にもできそう」「役に立てるかもしれない」と思わせる課題設定が絶妙で、「今から勉強・練習すればどうにか間に合わないかな?」なんて考えてしまいます。
アニメをつくったことない人まで包み込みファンにしてしまう魅力は、基本的にすべてのエピソードが事実ベースだからこそ。
欠点さえも愛おしく感じられるというか、この人たちをもっと知りたい気持ちになってくるんです。
実はわたしも「何か自分も応募できる職種はないかな?」と探してしまった一人。
企業や就職に関してあまり良いイメージのない昨今、隠れファンが多いというのも納得です。
求人でさえおもしろくしないと気が済まない、骨の髄までエンタメに特化した企業、それがファニムビ。
これからどんなポジションが募集されるか、今後もご注目ください。
6月30日(金)20:00~
久しぶりの生配信やります。
キャラ紹介やクリエイターからのコメント、
みんなで一緒に作品を観るウォッチパーティー的な企画など、内容盛りだくさんでお届けしますので、よろしければぜひお付き合いください!
新作情報や制作裏話なんかも聞けちゃうかも?
【この記事を書いた人】
永井明利
リクルートの求人広告ディレクターとして経験を積んだ後、独立して制作会社を設立。現在はライター業と並行して福岡市で子育てカフェを運営中です。好きなプリングルスは緑。
リクルートの求人広告ディレクター・コピーライターを経て独立。株式会社スクリプタブルの代表として企業広告や就活支援に関わるほか、福岡市にて子育てカフェを運営中。好きなプリングルスは緑。
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