2025.10.12
動画広告が一般化した今、「WEB動画を作ったのに、成果が出ない」と悩む企業担当者は少なくありません。
そんな中、数々のクライアント案件でブランディングと成果の両立を実現してきたのが、映像制作会社FUNNYMOVIE代表・中道一将です。
今回は中道に「WEB動画」と「WEBCM」の違い、そして成果を生み出す映像の考え方について話を聞きました。
中道:
世間ではよく聞く言葉ですが、実際に自分の周りでは動画広告の成功事例があまりない、という声をよく聞きます。
私なりに整理すると、「WEB動画」と「WEBCM」の違いは──
「説明する動画」と「表現する動画」
だと思っています。
明確な定義があるわけではありませんが、意識の違いで結果が大きく変わるんです。
中道:
はい。たとえば、あるシートマスクの案件では、当初「国産」「防腐剤未使用」「無添加」などの説明を中心にした動画を制作していました。
でも、それだとLP(ランディングページ)や販売サイトをもう一度なぞっただけの内容になってしまう。
そこで、目的を「コンバージョン」から「ブランディング」に切り替え、
「寝る前に保湿して、もっと自分を好きになってほしい」という“表現”を軸にしたWEBCMを企画しました。
その結果、PPC・SNS・デジタルサイネージ・トレインチャンネルで運用した際、
テレビでは一切流していないのに「TVCMで見たことがある」という声が急増したんです。
中道:
それだけ、映像のクオリティと表現力がブランディングにつながるということです。
商品力がもともと強いという前提はありますが、「TVCM並みの品質で発信している」というだけで、競合と一線を画せます。
一方で、WEB動画を作るときに「コンバージョンを上げたい」と考えすぎると、
つい“説明的な内容”になりがちです。
しかし、商品の説明はすでにLPや広告文で十分にされている。
そこでさらに説明動画を足しても、成果は頭打ちになります。
逆に、TVCMのように「いいな」「これ好き」と感じさせるCMは、
商品の特徴ではなく、魅力やベネフィットを“ドラマのように表現する”ことに成功しています。
中道:
その原因はシンプルで、“説明動画”ばかりになっているからだと思います。
もちろん、説明も必要です。でも、それだけでは“感情”が動かない。
「いいな」「このブランド好きかも」と感じてもらえる映像表現こそ、
最終的にコンバージョンを押し上げる力になるんです。
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