
2026.08.28
PMってどんな仕事?
この記事は、PMという仕事に興味がある方はもちろん、「個人クリエイターとして、この先どうしていこう?」と悩んでいる方にも、ぜひ読んでほしい記事です。
なぜなら今、AIによって「クリエイター」と「PM」の関係が大きく変わり始めているからです。
一般的にPMは「プロジェクトマネージャー(Project Manager)」、CM制作の現場では「プロダクションマネージャー(Production Manager)」などの略称として使われます。
制作会社によって仕事内容はさまざまですが、大まかに言えば、制作スケジュールや工程を管理し、プロジェクトを完成まで進める仕事です。
一見すると、絵を描いたり、映像をつくったりするクリエイターより、少し地味な仕事に見えるかもしれません。
ところがAIによって「つくる」という行為そのものが変わり始めた今、PMが昔から担ってきた、ある能力の価値が重要になっています。
この記事では、FUNNYMOVIEの制作現場を例に、
を紹介します。
最後まで読むと、PMという職業だけでなく、これから個人クリエイターが身につけると強い能力とは何かも見えてくると思います。
映像、広告、アニメなどの制作現場では、
など、似た役割を異なる名称で呼ぶことがあります。
会社によって定義は異なりますが、共通しているのは、複数のクリエイターやスタッフをつなぎ、プロジェクトを完成まで動かす仕事だということです。
アニメ制作なら、
といった仕事を担当します。
つまりPMは、「作品をつくる人たちが、作品づくりに集中できる状態をつくる人」とも言えます。
そして、ここにAI時代につながる最初のポイントがあります。
PMは、自分が一番絵を描ける必要も、一番編集がうまい必要もありません。
重要なのは、「何を、誰に、どう任せれば、作品が完成するのか」を考えられることです。
これまで「誰に」の部分には、ほぼ人間しかいませんでした。
これからは、そこにAIも入ってきます。
SNSコンテンツの場合、PMの仕事はさらに広がります。
YouTube、TikTok、Instagram、Xなどでは、公開した直後から、
「どれくらい再生されたか」
「どんなコメントが来たか」
「どこで離脱されたか」
「どんな企画がシェアされたか」
といった視聴者の反応を見ることができます。
そのため、
制作 → 投稿 → 反応を見る → 改善 → 次をつくる
というサイクル全体に関わることも、SNSコンテンツのPMの特徴です。
ここでPMが見ているのは、単なるスケジュールではありません。
この一連の流れを動かしています。
AIによって一つひとつの制作が速くなるほど、実は「次に何をするか」を判断する回数は増えていきます。
制作速度が上がることと、プロジェクト全体がうまく進むことは同じではない。
この違いは、実際の仕事を見るとよくわかります。

FUNNYMOVIEは、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSを中心に、話題化するキャラクターアニメやショート動画を制作している会社です。
そのためPMも、一般的な「進行管理」だけではありません。
「視聴者がちゃんと笑っているか?」という企画やクリエイティブのチェックにも深く関わります。

クリエイターやディレクターと、
「このキャラクターなら何をしたら面白いか」
「SNSで見たくなる企画になっているか」
を考えます。
PM自身のアイデアが、そのまま作品になることも頻繁にあります。
AIが100個の企画を出せるようになっても、最後には、
「で、どれをやる?」
という判断が必要です。
「たくさん出せる」と「選べる」は、別の能力です。
公開日から逆算して、企画、脚本、収録、アニメーション、編集などを組み立てます。
誰に何を頼むのか。
いつ確認するのか。
遅れたらどう組み替えるのか。
これもPMの仕事です。
AIによって一工程が10倍速くなったとしても、作品全体が自動的に10倍速く完成するわけではありません。
速くつくれることと、速く完成できることは違う。
そしてこれからは、
「これは人間に頼むのか、AIに任せるのか」
という判断も増えていくでしょう。
上がってきた映像を確認します。
実はFUNNYMOVIEで働くPMは、この「映像チェック」が一番楽しいと言います。
FUNNYMOVIEが制作しているものの多くは、誰かを笑わせるためのコメディ作品だからです。
自分が企画したアイデアや、取り仕切った内容が、
「ちゃんと面白くなっているか?」
その答え合わせの時間でもあります。
「企画の意図が映像になっているか」
「もっと面白くできないか」
「修正すべきところはないか」
を確認し、必要ならディレクターやクリエイターとさらに完成度を高めていきます。
ここにもAI時代につながるポイントがあります。
AIが大量のアウトプットをつくれるようになるほど、出てきたものの良し悪しを判断する仕事は増えます。
つくる速度が上がれば、判断の重要性も上がります。
作品を公開したら、再生数、コメント、シェアなど視聴者の反応を確認します。
そして、そこで得た発見を次の企画に生かします。
つまりFUNNYMOVIEのPMは、
企画 → 制作 → 公開 → 振り返り
までをつないでいます。
人を動かす。
判断する。
問題を解決する。
次を決める。
PMは、制作そのものではなく、「制作が成功するための全体」を動かす仕事なのです。


会社によって定義は異なりますが、一般的に制作進行は、「制作工程を予定通り進めること」に重点を置くことが多く、PMはより広くプロジェクト全体を見ます。
FUNNYMOVIEでは、この二つを厳密には分けていません。
制作進行をしながら、
「この企画をどうすればもっと面白くできるか」
「次に何をつくるべきか」
という部分にも関わります。
そのため、制作進行+プロジェクトマネジメント+企画を組み合わせた仕事に近いと言えます。
一方、ディレクターとの違いは、もっとシンプルです。
たとえば、アニメで「人を笑わせるダンス」をつくるとします。
ディレクターは、
「どんな動きなら面白いか」
「どんな音楽にするか」
「どう演出するか」
を考えます。
PMは、
「誰につくってもらうか」
「何日必要なのか」
「いつ確認するのか」
「どうすれば納期までに高い品質で完成するのか」
を考えます。
そしてここに、この記事の核心につながる大きな違いがあります。
「つくる人」が増えても、「完成させる人」が同じだけ増えるとは限らない。
AIによって、絵をつくれる人、音楽をつくれる人、映像をつくれる人が増えたとき、この違いはどうなるでしょうか。
FUNNYMOVIEでは、たとえばこんな人にPMの適性があると考えています。
PMに必要なのは、単にスケジュール管理が得意なことだけではありません。
「誰かの才能を、ちゃんと世の中まで届けたい」
という気持ちも、とても大切な能力だと思っています。
「いつか大きなプロジェクトを動かすプロデューサーになりたい」という人にとっても、PMは重要な経験を積める仕事です。
そして、ここまで挙げた能力には一つの共通点があります。
絵を描く能力でもない。
映像を編集する能力でもない。
人、目的、仕事をつなぎ、最後まで前へ進める能力。
ここからが、この記事で一番伝えたかった話です。
AIによって、これまで専門家しかできなかった多くの制作作業が急速に身近になっています。
絵をつくる。
音楽をつくる。
映像をつくる。
文章を書く。
編集をする。
こうした「実際につくる作業」の一部をAIが担当できる範囲は、確実に広がっています。
ただし、ここで一つ大きな誤解があります。
「つくる作業が自動化されれば、プロジェクト全体も自動化される」とは限りません。
むしろ、つくれる量が増えれば、
何をつくるのか。
どれを選ぶのか。
誰に任せるのか。
いつ出すのか。
どこまで直すのか。
決めなければならないことも増えていきます。
たとえば、AIが10分で100枚のイラストをつくれるようになったとします。
以前なら「100枚つくる」こと自体が大仕事でした。
ところがAIが100枚つくれば、次に発生する仕事は、
「で、どれがいい?」
です。
さらに、
「なぜこれがいい?」
「クライアントは納得する?」
「このキャラクターらしい?」
「修正するならどこ?」
「いつまでに完成させる?」
と判断が続きます。
つまり、
制作能力が増えるほど、判断能力の重要性も上がる。
そしてPMは、もともとこの「判断と調整」を仕事にしてきました。
人に頼む。
専門家に頼む。
出来上がったものを確認する。
問題があれば修正する。
最後まで完成させる。
これからは、その中に「AIに任せる」が加わります。
つまりPMは、
AI時代に必要になる働き方を、以前からやっていた仕事
とも言えるのです。
AIによって、制作の入口はどんどん広がっています。
以前なら絵が描けなければ、絵を使った企画は一人ではつくれませんでした。
音楽がつくれなければ、作曲家が必要でした。
映像編集ができなければ、編集者が必要でした。
その壁が低くなることは、クリエイターにとって大きなチャンスです。
一方で、制作能力そのものが多くの人に開放されれば、「つくれる」という事実だけでは差がつきにくくなる領域も出てきます。
だからこそ、もう一つ能力を持つ。
つくれる。
そして、完成まで動かせる。
AIを使える。
人にも頼める。
良し悪しを判断できる。
段取りを組める。
問題を解決できる。
最後まで世の中に届けられる。
ここまでできれば、一人の専門クリエイターという枠を超えて、プロジェクトそのものを動かせます。
ここで最初の話に戻ります。
この記事は、PMになりたい人だけに向けて書いたものではありません。
「個人クリエイターとして、この先どうすればいいんだろう?」
と考えている人にも読んでほしい記事です。
クリエイターを辞めてPMになる必要はありません。
むしろ、
クリエイティブができる人が、PMもできるようになる。
これが非常に強いとFUNNYMOVIEでは考えています。
自分で面白いものを考えられる。
さらに、
ここまでできれば、できる仕事の規模は大きく変わります。
AIによって「個人でもつくれるもの」が増える時代だからこそ、個人で全部やる必要はありません。
人とAIを使いながら、もっと大きなものを完成させる側に回ることもできます。
FUNNYMOVIEが考えるPMの魅力は、最後はもう少し人間的なところにあります。
自分が声をかけたクリエイターから、想像以上の作品が上がってくる。
会議で出た小さなアイデアが、数日後にはアニメになっている。
投稿した作品を見て、知らない誰かが笑っている。
一人ではつくれなかったものが、チームによって形になっていく。
PMは、自分一人が主役になる仕事ではありません。
「自分がつくった」ではなく、
「みんなでつくった」
「みんなのためにつくった」
という時間をつくる仕事です。
人と人をつなぎ、
人とAIをつなぎ、
アイデアと視聴者をつなぐ。
そして、大きな喜びが行き交う「やりがいのある現場」そのものをつくる。
それが、FUNNYMOVIEが考えるPMです。
AIによって「つくる方法」がどれだけ変わっても、
何をつくるのか。
誰とつくるのか。
誰に届けるのか。
そして最後まで完成させるのか。
を決める仕事は重要です。
だから私たちは、PMという仕事にはこれからさらに大きな可能性があると考えています。
現在FUNNYMOVIEでは、SNSアニメ・動画制作に関わるPM/制作進行スタッフを募集しています。
「アニメ制作に関わりたい」
「SNSコンテンツをつくる仕事がしたい」
「制作進行だけでなく、企画にも関わりたい」
そして、
「AI時代に、クリエイターとしてもう一段階できることを増やしたい」
そんな方は、PMという仕事を一度のぞいてみてください。

アニメと笑いを愛し、「真面目にふざける」を心に日々活動中。採用情報や制作の裏側、メンバーの“天才ぶり”を世界に発信しています。笑える採用情報から、AI時代のクリエイティブまで、ファニムビの“面白さの源”をお届けします。
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