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2026.09.09

自社キャラクターをSNSで活用できていない企業へ|今あるIPを眠らせない再活用のコツ

崎原 辰吾

「昔作ったキャラクターがあるけれど、SNSでどう使えばいいのか分からず、社内資料の中で眠ったままになっている」——広報・マーケティング担当者からは、そんな声をよく聞きます。実はゼロから新しいキャラクターを作るよりも、すでにあるキャラクターを再活用する方が、コストを抑えつつ早く成果につなげられるケースが少なくありません。本記事では、眠っているキャラクターをSNSで再活用する考え方から、具体的な進め方、よくある失敗と対策までを解説します。

なぜ企業のキャラクターはSNSで活用されないまま眠ってしまうのか

キャラクターは作った時点では話題になっても、その後の運用方針が決まっていないと、担当者の異動や体制変更をきっかけに更新が止まってしまいがちです。「せっかく作ったのに、どう使えばいいか分からない」「SNS運用のノウハウが社内にない」という状態のまま時間が経ち、気づけば数年間動かしていない、というケースは珍しくありません。

眠っているキャラクターを再活用するメリット

ゼロから作るよりコストを抑えられる

キャラクターデザインや世界観設定はすでに存在するため、新規キャラクターを一から企画・開発するのに比べて初期コストを抑えやすくなります。既存の資産を土台に、SNS向けのコンテンツ企画に集中できる点が大きな利点です。

すでにある世界観・愛着を土台にできる

過去にキャラクターを知っていた顧客や社員がいる場合、ゼロから認知を作るよりも再活用のほうが反応を得やすいことがあります。「あのキャラクターがまた動き出した」という驚きや懐かしさも、話題化のきっかけになります。

社内の合意形成がしやすい

新規キャラクターの立ち上げは社内稟議のハードルが高くなりがちですが、既存キャラクターの再活用であれば「すでに社内で認められた資産の延長」として説明しやすく、意思決定がスムーズに進みやすい傾向があります。

SNSで再活用する前に整理しておきたいこと

キャラクターの現在地を棚卸しする

まずは、そのキャラクターがこれまでどう使われてきたか(認知度・活用実績・過去の反応)を整理しましょう。社内に散らばっている過去のデザインデータや使用実績を集めるだけでも、再活用の方向性が見えてくることがあります。

誰に届けたいかを再設定する

キャラクターが生まれた当時の想定ターゲットと、今届けたい相手は変わっている場合があります。再活用にあたっては、あらためて「誰に、何を感じてほしいか」を整理し直すことが重要です。

発信する媒体・トーンを決める

Instagram・TikTok・YouTube Shortsなど、媒体によって求められるコンテンツの尺やトーンは異なります。キャラクターの世界観を保ちながら、選んだ媒体に合わせた見せ方を検討しましょう。

再活用の具体的な進め方

  1. 目的を再設定する(認知拡大・エンゲージメント強化・採用広報など、何のために動かすかを明確にする)
  2. コンテンツ企画を立てる(アニメ化・ショート動画・キャラクター視点の投稿など、具体的な発信形式を決める)
  3. 発信体制を設計する(誰が企画・制作・運用を担うか、外部パートナーの活用範囲を含めて決める)
  4. 効果測定の仕組みを作る(フォロワー数だけでなく、エンゲージメントや問い合わせ経由数など、目的に合った指標を決める)

予算感の考え方

再活用にあたっては、金額の高低よりも「どう設計するか」が重要です。単発のコンテンツ制作で終わらせるのではなく、1年間など一定期間運用しながらキャラクターを育てていく前提で予算を検討すると、費用対効果を見極めやすくなります。同じ社内でも、部署や決裁ルートによって使える予算規模は大きく異なるため、まずは「どう育てたいか」の設計思想をすり合わせることから始めるのがおすすめです。

事例:ヒロインメイク「姫子さんと麗子さん」に学ぶ再活用のヒント

眠っていたキャラクターの再活用がどのように進むのか、株式会社伊勢半が展開する耐久メイクブランド「ヒロインメイク」の事例を紹介します。ブランドアイコン「エリザベート・姫子」は、これまで商品パッケージや広告を中心に登場する象徴的な存在でしたが、SNSでの本格的な活用はできていませんでした。

再活用にあたって重視したのは、キャラクター単体ではなく「相手役」を新たに作ることです。姫子を引き立てる先輩社員「麗子」というキャラクターを設計し、2人の掛け合いをショートムービー「姫子さんと麗子さん」として展開しました。2026年5月に第1話を公開し、続く第3話はInstagram公開から10日間で再生回数30万回を突破しています。

Instagramで動画を見る(別タブで開きます)

この事例からわかるのは、キャラクターそのもののデザインを大きく変えなくても、「誰と、どんな関係性で動かすか」を設計し直すだけで、眠っていたキャラクターに新しい発信力を持たせられるということです。

よくある失敗と対策

1つ目は、過去の世界観を無視して急に方向性を変えてしまうことです。既存ファンの違和感につながるため、世界観の一貫性を保ちながら少しずつ更新するのが安全です。

2つ目は、社内担当者だけで抱え込み、更新が止まってしまうことです。企画・制作・運用のどこを外部に任せるかを早めに検討しておくと、継続しやすくなります。

3つ目は、目的があいまいなまま「とりあえず動かす」ことです。何を達成したいかを最初に明確にしておかないと、効果測定もしづらくなります。

よくある質問(Q&A)

Q. キャラクターのデザインを大きく変える必要がありますか?
A. 必須ではありません。世界観を保ちながら、動かし方(アニメ化・SNS投稿の切り口など)を工夫するだけでも再活用は可能です。

Q. 中小企業でも再活用はできますか?
A. 不可能ではありませんが、継続的な運用にはある程度の予算・体制が必要になるため、まずは自社のリソースと相談しながら規模を検討することをおすすめします。

Q. 社内にSNS運用のノウハウがなくても始められますか?
A. はい。企画・制作・運用の一部または全体を外部パートナーに任せることで、社内の負担を抑えながら進めることができます。

まとめ|眠っているキャラクターは「育て直す」対象として見直す

すでにあるキャラクターは、ゼロから作るよりも低コストで、かつ既存の愛着を土台にできる資産です。目的を再設定し、無理のない体制で少しずつ育て直していくことが、再活用を成功させるポイントです。

眠っているキャラクターの再活用をご検討中の方へ

私たちファニムビは、企業キャラクターの企画・アニメ化・SNS運用まで一貫してご相談いただけます。「昔作ったキャラクターがあるけれど、どう活用すればいいか分からない」という段階からでも、まずはお気軽にご相談ください。

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