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2026.09.10

社員の心を動かす社内向けアニメとは?社内広報・研修をエンタメ化するコツ

崎原 辰吾

「研修動画を作っても、社員に最後まで見てもらえない」「社内報や説明会だけでは、会社の方針が現場まで伝わっている実感がない」——人事・広報担当者からは、そんな悩みをよく聞きます。社員教育や社内の意識づけは、正確な情報を伝えるだけでは動いてもらいにくく、「見てもらえる・記憶に残る」工夫が必要です。本記事では、社内向けアニメ・インナー施策の考え方から、活用シーン、進め方、よくある失敗と対策までを解説します。

社内向けアニメ・インナー施策とは

社内向けアニメとは、社員教育・社内広報・意識改革などを目的に、アニメーションという表現形式を使って社内向けのメッセージを伝える手法です。堅くなりがちなテーマ(コンプライアンス、経営方針、業務プロセスの変更など)を、キャラクターやストーリーを通してエンタメ性を持たせて伝える点が特徴です。

なぜ社内向けアニメが効果的なのか

最後まで見てもらいやすい

実写の講義形式や文字だけの資料と比べて、アニメーションはストーリー性やキャラクターの魅力によって最後まで視聴されやすい傾向があります。「見てもらえない」という社内コンテンツの根本課題に対して有効な手段です。

記憶に残りやすい

キャラクターやストーリーを通じて伝えられた情報は、単なる説明文よりも記憶に定着しやすいという特徴があります。研修後しばらく経ってからも「あのキャラクターが言っていたこと」として思い出してもらいやすくなります。

伝えにくいテーマを柔らかく伝えられる

方針転換や耳の痛い注意喚起など、直接的に伝えると反発を招きやすいテーマも、キャラクターを介することで受け取りやすい形に翻訳できます。

活用シーンの例

社内向けアニメは、さまざまな社内コミュニケーションの場面で活用できます。

  • 新入社員研修・コンプライアンス研修などの社員教育
  • 経営方針・組織変更など、経営層から現場への説明
  • 社内報・イントラネットでの定期コンテンツ
  • 安全教育・業務プロセス変更の周知

導入の進め方

  1. 目的を明確にする(何を、誰に、どう感じて・行動してほしいのかを整理する)
  2. 伝えたいメッセージを1つに絞り込む(詰め込みすぎると伝わりにくくなる)
  3. キャラクター・トーンを設計する(自社の文化に合った表現を選ぶ)
  4. 単発で終わらせず、継続的な発信計画を立てる

単発より長期運用が前提

社内向けアニメは、1本作って終わりではなく、シリーズ化して継続的に発信することで、社員の記憶に定着しやすくなります。金額の高低で判断するよりも、どのくらいの期間・頻度で運用し、社内にどう浸透させていくかという設計思想から検討することをおすすめします。

事例:社内向けアニメで社員の受け止め方が変わった例

社内向けアニメが実際にどう機能するのか、具体的な例を紹介します。鴻池組では、ESG活動への理解を深めるための社内向けアニメ「鴻池組マジー・メイのエコチャレ講座」をシリーズ化して制作しています。取り組み内容を順番に説明するのではなく「なぜ取り組むのか」という意義から伝える構成にし、目標達成までの過程を山登りにたとえて描いたことで、社員が自分事として捉えやすい内容になりました。本作はシリーズ3本目にあたり、公開後にはクライアントから感謝のメールが寄せられるなど、継続的な評価を得ています。

また、Daigasグループでは、給湯器メンテナンス作業における安全確認の重要性を伝える社内向けアニメを制作し、2,000人の施工スタッフを対象にアンケートを実施したところ、98%が「わかりやすい」「続編を見たい」と回答。アンケート自体の回収率も向上し、これまでに6本以上のリピート制作につながっています。

ほかにも、あるナレッジ共有型の社内向けアニメでは、1,000人のスタッフのうち8割が「もう一度見たい」と回答した例もあります。一般的な研修動画では見られない再視聴意向の高さは、社内向けアニメならではの成果といえます。

よくある失敗と対策

1つ目は、伝えたい情報を詰め込みすぎることです。研修資料の内容をそのままアニメ化しようとすると、結局長く堅い内容になってしまいます。伝えたいポイントを絞り込むことが重要です。

2つ目は、単発の制作で終わらせてしまうことです。継続的に発信することで初めて社内に浸透するため、シリーズ化を前提にした企画・予算設計が望ましいです。

3つ目は、経営層の意図と現場の受け取り方にズレが生じることです。企画段階で現場の感覚を持つ担当者を巻き込んでおくと、ズレを防ぎやすくなります。

よくある質問(Q&A)

Q. どのくらいの規模の企業に向いていますか?
A. 継続的な運用体制・予算を確保しやすい、比較的大きな組織で特に効果を発揮しやすい施策です。

Q. 実写の研修動画と何が違いますか?
A. 実写に比べて、キャラクターやストーリーによる表現の自由度が高く、堅いテーマを柔らかく伝えやすい点が特徴です。

Q. 既存のキャラクターを使うこともできますか?
A. 可能です。すでに社内で親しまれているキャラクターがあれば、それを社内向けアニメに再活用することもできます。

まとめ|社内向けアニメは「伝わる」を実現する手段

社員教育や社内広報は、正確に伝えるだけでなく、見てもらい、記憶に残ることが重要です。社内向けアニメは、堅いテーマをエンタメ性を持たせて伝えられる手段として、社員の意識を変えたい企業に有効な選択肢です。

社内向けアニメの制作をご検討中の方へ

私たちファニムビは、社員教育・社内広報を目的としたアニメーションの企画・制作を数多く手がけてきました。「研修動画を見てもらえない」「社内の意識をもっと変えたい」といったお悩みにも、企画段階からご相談いただけます。

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