2025.10.09
コミックのドラマ化や、小説のコミカライズが多く話題を集める今、ビジネス界でも「ストーリーで伝える力」が重要視されている。
今回は、BtoB映像の最前線を走る動画制作会社ファニムビにフォーカス。2023年12月に公開された人気動画『【アニメ】よくある寒い通販会社(コールドロジスティクス編)』の舞台裏に迫る。
本作は、佐川グローバルロジスティクス公式チャンネルで公開され、再生回数28万超、2,300以上の「いいね」を記録。「営業ツールとして機能する動画とは何か?」を追求するファニムビの制作哲学をインタビュー形式で紐解く。
動画は、通販会社の社長と事業部長による軽妙な掛け合いからスタート。「日本酒が売れすぎて物流が追いつかない…」というリアルな物流課題を、コミカルなやり取りとアニメーションで視聴者に届ける。
従来、冷蔵・冷凍の温度管理が求められる商品は、物流コストや拠点の制限で中小通販会社にとって“高いハードル”とされていた。だが本作では、佐川グローバルロジスティクス の「コールドロジスティクス」によって、その課題がどのように解決されるかを、親しみやすく描いている。
ファニムビが重視するのは、“面白さ”ではなく「刺さるリアル」。脚本段階から顧客企業へのヒアリングを重ね、現場で実際に起きている課題を「あるあるネタ」に昇華する。
「ウケる動画じゃなく、“導入につながる”動画を作る」
(ファニムビ ディレクター)
動画の尺は約3分。短い中にも【課題提起→混乱→解決→効果】のドラマを構築。視聴者が“自社の未来”を想像できるように緻密な導線が設計されている。脚本やキャラクターも、実際のヒアリングから生まれた「仮想リアル」な人物像が特徴だ。
佐川グローバルロジスティクスが提供する「コールドロジスティクス」は、調達から保管、配送、販売までをワンストップで対応。ノーフロン冷蔵庫の導入など、環境配慮も視野に入れた設計となっている。
本動画では、これまで参入を諦めていた冷蔵物流に挑戦する企業の背中を押すストーリーが描かれており、コメント欄には以下のような声が寄せられている:
ファニムビでは、BtoBマーケティングにおいて、動画を「営業ツール」と捉えている。単なるサービス紹介ではなく、“相手が動く”構成に仕立てることが最重要だ。
「動画を見た後、営業マンが『これうちのサービスでもやりたい』とすぐ提案できるように作っているんです」
今作は、商談や展示会で流すだけでなく、SNSやYouTube広告、営業資料としての活用も想定されており、まさに360度で活きるプロモーション動画だ。
現在ファニムビでは、「物流×ストーリー」の続編も配信している。
過去記事『【知られざる裏側】“飛ぶ鳥を落とす勢い”の通販に起きた物流危機に「佐川さん最強じゃないすか!!」の声』では、YouTubeで100万回以上再生された人気動画「通販で儲かっている会社あるある(物流編)」を制作したファニムビにフォーカス。課題提起から解決提案までを“ストーリー”で体験させる手法、その制作の裏側を深掘りする。
「業務のリアルを、もっと多くの人に伝えたい。物流だけでなく、製造業や医療、SaaSにも展開していけるはずです」(ファニムビ 企画担当)
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アニメと笑いを愛し、「真面目にふざける」を心に日々活動中。採用情報や制作の裏側、メンバーの“天才ぶり”を世界に発信しています。笑える採用情報から、AI時代のクリエイティブまで、ファニムビの“面白さの源”をお届けします。
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