なぜファニムビはセミナーをするのか?崎原に聞く、クリエイティブの考え方と学生に伝えたいこと【島根ITデザインカレッジの学生が来社】

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2026.10.30

なぜファニムビはセミナーをするのか?崎原に聞く、クリエイティブの考え方と学生に伝えたいこと【島根ITデザインカレッジの学生が来社】

長井杏奈

先日、島根ITデザインカレッジの学生さんがファニムビのオフィスに来てくださいました!そこで、崎原から「ファニムビはどんな仕事をしているのか?」「何を大切にしているのか?」などお話させていただきました。

今回は、当日の様子と、なぜファニムビがセミナーをしているのかについて、崎原にインタビュー。「ファニムビのセミナー、興味あるな」という方はぜひご一読ください!

崎原がセミナーを始めた理由とは?初回の失敗から得た気づき

―ファニムビでセミナーをするメンバーといえば崎原さんですよね。最初はどういったきっかけがあったんですか?

ファニムビのボーカル兼営業として10年以上働く中で、「今まで得たノウハウや視聴者の方が喜んでくれるコンテンツ作りについて、もっと世の中に広めたい」と思ったことがきっかけです。

こうした思いから「うちのアニメの作り方を伝えよう!」と、2023年10月から生配信を始めました。最初はグッズを紹介したりみんなとアニメを見たりといったところから始め、だんだんとファニムビの考え方を共有したり、アニメをどうやって作っているかを伝えたりするようになりました。

―人前で話すという経験は、生配信が原体験としてあるんですね。そこからセミナーとしての形に発展した経緯は?

最初は、代理店経由で依頼を受け、キャラクターアニメの作り方を教える機会がありました。営業の一環のような形でしたが、セミナー形式で資料を使って「キャラクターはどんなふうに作るか」を講義しました。ただ、これは大成功とは言えなかったです。

―なぜでしょうか?

代理店から「こういうことを教えてほしい」と言われていたことと、クライアントが実際に知りたかったことに、大きな差があったんです。私はおおもとのところを話しましたが、もっと具体的な施策の提案を希望されていたようでした。

この経験から、「セミナーをするときは、聞きたいポイントを明確にしないと」という気づきがありました。初回でその点を学べたのは、大きな収穫だったと思います。

―2回目のセミナーについて教えてください。

1回目のセミナーを終えて「チャンスがあればやろう」と決めました。その後、アミューズメントメディア総合学院(AMG)さんからご依頼をいただいて。初回の打ち合わせで、セミナーを受ける人が何を求めているか、しっかりヒアリングしました。

―1回目の経験があったからこそのポイントですね。

はい。ターゲットの属性や知りたいこと、何人くらい集まるかなどをお聞きしました。規模によって伝え方やノリが変わるため、参加者数は重要です。情報を伺い、二つ返事で「やります」と答えました。

事前に準備を整え、1回目に比べて参加者の方に喜んでもらえる、よいセミナーができました。この時は声優の土岐さんと一緒に話したこともあり、後から職員の方に「すごい盛り上がりでした」とおっしゃっていただけ、嬉しかったです。

学生の将来の可能性を広げるために、崎原が伝えたかったこと

―そして今回の島根ITデザインカレッジのみなさんが、3回目ですね。

はい。実は、今回はメールのやり取りをしただけで、「どんな話を聞きたいか」など詳しいヒアリングをする時間が取れませんでした。

そこで、まずは「相手と私の共通点は?」と考え、島根という土地からえんむすの話ができるだろうと考えました。

―えんむすは大きな話題ですね。ただ、何が知りたいかという部分については推測が難しかったのではないですか?

そうですね。ただ、メールで「グラフィックデザインを学んだら就職先はグラフィックデザイン会社だけと思わせるのではなく、学んだスキルを活かしてWebや映像、アニメ、エンターテインメントなど、将来の仕事の可能性は多岐に広がっていくことを知ってほしい」とありました。

この考えにはとても賛成ですし、まだ社会についてよく知らない学生さんに知ってもらう必要があるだろうと感じたんです。私自身、営業だけではなくボーカルとしてクリエイティブにも関わっているので、クリエイターの苦しみがわかります。そこで、このあたりのことをお話しようと決めました。

―それはきっと学生さんにとって、今まであまり知ることのできなかった有益なトピックですね。

これまで、営業として「相手の気持ちを考える」「相手が求めていることを察する」ということを繰り返してきたので、そのスキルを発揮できたと思います。

基本的にはファニムビのアニメの作り方やキャラクターの作り方などを説明しつつ、最終的には「自分の好きなことと、ビジネスで成り立つことの違い」「そのギャップをどう乗り越えてきたのか」を話すことにしました。

学生に伝えた、アイディアとコンセプトを生み出す考え方

―当日の様子についても教えてください。

事務の嶋林さんと一緒に椅子やグッズなどの準備を整えました。前日は打ち合わせ続きだったので、細かい話の流れは当日に確定しています。

13時にみなさんがお越しになったのですが、和気あいあいというより少し緊張した様子で。やっぱりなと思いました。

―そんな雰囲気だろうと思っていたんですか?

あくまで学校行事として来られていますからね。すごくわいわいしているわけではないだろうと考えていました。事前に予想していたので、少し堅い雰囲気にも戸惑わずにすみました。

まずはえんむすの話でアイスブレイクをしようと、作品を流しました。そこからファニムビの自己紹介やモモウメの話をして、少しずつ空気が和らいでいきました。その後は、ファニムビの働き方、アニメについての考え方、アニメにおけるデザインの考え方という流れで話しました。

―それぞれ、どんな話をされたんですか?

デザインを学ぶ学生さんが相手なので、アニメの作り方だけ説明してもそこまで興味がわかないだろうと。うちのクリエイティブチームがどんな働き方をしているかを話しました。

アニメについての考え方は、うちでアニメを作る時に使っているコンセプトシートというものを見せながら、何をどんな風に決めていくのかを解説しました。

―アニメにおけるデザインの考え方については、いかがですか?

デザインを学ぶ学生さんが相手なので、ファニムビがデザインについてどういう風に考えているか伝えた方が良いと思いました。幸い、PMの豊泉さんが『エンタニメ』のよっしーのキャラデザ資料を作っていたので、活用させてもらいました。

ファニムビでは、デザインにおいてアイディアとコンセプトを大切にしています。アイディアとは、既存要素と新規要素を掛け合わせて生まれるもので、ゼロから気分で作るものではありません。コンセプトも、完全にゼロから生み出すのではなく「既成概念をいかに打ち崩すか」が重要です。

アニメについていろいろな話をした後に、何が重要か総括するためこういったお話をしました。学生さんも、コンセプトメイキングについては学校で教わっていたようです。

自分のこだわりを捨てずに、世の中に届く作品を作るには?

―学生さんから質問などはありましたか?

好きなものを作ることと、人から評価されるものを作ることの葛藤についての質問がありました。ファニムビでは、そのどちらも大切にしています。一方に寄せるのではなく、必ず両立させるんです。

例えば、私はCHEMISTRYさんが好きでよく曲を聴いています。ああいうかっこよくてきれいな歌い方が好きで、それが自分のやりたいことです。でも、ファニムビでああいった歌い方をしても、一切ウケませんでした。

―たしかに、崎原さんがファニムビの作品で歌っている雰囲気とは違いますね。

自分がクリエイターとしてファニムビの作品に携わる中で、何がウケるか、どんなリアクションがもらえるかなどを学びました。また、中道さんからアイディアとコンセプトの話もしてもらって、だんだんと理解度が深まりました。

最初のうちは、「好きなことをしていても、ビジネスとしてうまくいかない」と落ち込んだこともありましたが、明確に打開したきっかけがあって。

―どんなきっかけですか?

あるCMを作っているとき、ナレーションとしてただ内容を説明するだけの構成だったのですが、中道さんと「これじゃ跳ねないよな」と。そこで、もともと好きだった若本規夫さんのように思い切って激しくナレーションを読んでみたら、これがウケまして。

自分の好きなことを捨てずに、世の中から評価されることも掛け合わせたら、成功できるんだと感じました。この出来事は社内でも話していて、クリエイターが自分の好きなことにこだわりすぎていると「今ケミってない?」と突っ込むようになりました。

―3回目のセミナーが終わってみて、いかがでしたか?

最後に、校長先生に「とても話が上手ですね。期待していたことを、全部おっしゃっていただきました」と言っていただき、安心しました。過去2回の経験を活かせたと思います。

―ちなみに、自分で点数をつけるとすると何点ですか?

80点くらいでしょうか。もし、今回のセミナーに参加してくれた子がうちに就職してくれたら、その時は100点満点になりますね。

―これからも、セミナーは続けていく予定ですか?

はい、引き続き積極的にやっていきます。受講する方が何を学びたいかを考え、目的にあった内容に調整します。ファニムビがどうやってアニメを作っているか、考え方からノウハウまで解説しますので、気軽に声をかけてほしいです。

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