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2026.06.03

「もっとよくなる」を諦めない。ファニムビPM・小田宮が語る制作の流儀

長井杏奈

PMとして長くファニムビで活躍する、小田宮。自らの失敗を社員と共有するシートにせっせと毎日書き込んだり急な提案に即のっかり頭頂部の髪を剃ったりと、何かと騒がしいファニムビメンバーの中で、いぶし銀のように落ち着いた大人の余裕を見せる男です。

今回は小田宮に、ファニムビでの仕事の流儀や、ファニムビで活躍するにはどんなことが大切かについて聞きました!ぜひご一読ください!


求人がなくてもファニムビに飛び込んだ日

-小田宮さんがファニムビにジョインしたきっかけを教えてください。

私は大学卒業してからずっと映像やCMの制作会社で働いていたのですが、2019年ごろ本光寺のCMを見まして。「面白い会社があるな」と思い、制作会社を調べてファニムビにたどり着きました。

当時は求人募集など出ていなかったのですが、コンタクトを取って面接をしてもらい、ジョインしたという流れです。

-求人が出ていないのにとりあえずコンタクトを取る姿勢、ファニムビの人っぽ!もともとアニメ作品を扱っていたんですか?

実写も含めて広く携わっていました。アニメでいえば、ライセンシングの会社でドラえもんのベトナム向けローカライズ業務なども経験があります。

-制作だけでなくローカライズもされていたとは、面白いご経歴ですね。ファニムビの案件を始めてみて、いかがでしたか?

いくつかの作品を見て「軽めのショートアニメを作っている」という認識でしたが、入社してみて思ったより戦略的に制作していると気づきました。制作フローが丁寧で、品質を高める工程にこだわっているんだなと。

-そこは昔から、今と変わらずなんですね。小田宮さんは現在、どんな業務をされていますか?

私の仕事は、中道さんや崎原さんが受注した案件のプロジェクト管理です。まずはキックオフミーティングを行い、スタッフをアサインします。

それからスケジュールを組み、進捗を管理していくといった業務です。ファニムビの作品は週1で更新されていくことが多いのですが、毎週滞りなく公開できるよう進めていきます。

基本的には懇意にしているクリエイターさんをアサインすることが多いですが、案件によっては外部のスタッフさんを入れることもあります。その場合はフローが複雑化していくので、より丁寧に進めていかなくてはなりません。


クライアントOKの先まで追求する、ファニムビのものづくり

-小田宮さんは他の制作会社にも籍を置いていたわけですが、ファニムビならではの特徴だなと感じることはありますか?

2つあります。1つ目は、制作をVコンテから始めることです。多くの制作会社では、通常は企画コンテを組むところからスタートします。企画コンテはストーリーボードの一種で、基本的なアイデアやコンセプトを、ビジュアルとテキストで表現したものです。

Vコンテは絵コンテに音声を合わせて動画にしたもので、音ありきになります。最初から音を入れていくのはファニムビの特徴でしょう。

-最初からVコンテを作るのは、工数がかかるもののよりゴールへの道筋をつけやすそうですね。2つ目の特徴も教えてください。

クオリティを追求し、クライアントOKが出た後でも修正をかけることです通常であれば、クライアントがよいと言ったものを直すことはほとんどありません。しかし、中道さんが「もっとよくなる余地がある」と判断した場合は、さらに修正を加えます。

映像制作や面白さと向き合うものとして、作品のクオリティは高くしなくてはという気持ちで判断しているのだと思います。

-クライアントが良いと言ってもさらに改良するとは……プロ魂ですね。

結果へのこだわりは強いです。例えば、ある作品のPR案件で「この芸人さんを起用しよう」という話が進んでいました。その芸人さんは作品にも関わっていた方ですし、注目度も高いので最適だろうと。

しかし、いざ依頼をしたら断られてしまって。よくよく聞くと、その作品のプロモーションを全般的に断っていたそうです。そこで中道さんと話して、「この芸人さんが出てくれないとクオリティは担保できない」となり、食い下がりました。

-結果はどうでした?

無事に作品に参加してくださることになり、制作した動画は100万回再生を突破しました。最初に断られた段階で再プッシュしなければ、この話はなくなっていたと思います。結果を出したいという強い気持ちを持ち、クオリティ第一主義で進めてよかったです。


クオリティと心の余裕を両立する「鈍感力」

-ファニムビはクオリティを追求する文化が根付いていますが、となると、働き方はやはり大変だったりしますか?

それが、まったくそんなことはありません。豊泉さんの動画にもありましたが、制作部のメンバーもリモートで働けます。

朝のうちに子供を幼稚園に送ってから始業します。基本はオンラインでずっとつながっている状態で、資料作成や打ち合わせなどをし、夜には終わらせて家族と時間を過ごす毎日です。

以前は週1で出社していましたが今はほとんどフルリモートなので、夏休みの間は合間に子供にご飯を食べさせることなどもできています。

以前は案件が立て込むと遅くまで働くこともありましたが、今は人が増えたのでまったくありません。一人あたりの負担が減っていて、数年前は10本を同時に回すこともありましたが、今は2~3案件程度です。

-(1人で10案件も回してたこと、こんな淡々と言う人いるんだ)。かつて大変だった時代もありつつ、今はゆとりがあるみたいですね。

はい。それに、コンテンツが面白いので、いつも笑っていられます。ちょっと厳しいなと思う瞬間があっても、結局は制作しながら笑っているんです。

ファニムビ側だけでなく、クライアントからも面白いと言ってもらえるからすごいなと思っています。一般視聴者の方だけでなくクライアントの中にファンがたくさんいて、かなり先までスケジュールが埋まっている状態です。

「行列のできる制作会社」状態の企業というのは、そう多くはありません。

-小田宮さんはファニムビの中でも古株メンバーですが、行列のできる制作会社で長く活躍していく秘訣は何でしょうか?

メリハリです。私も最初は常に100%でしたが、それでは長く続けることもたくさんの案件でパフォーマンスを発揮することも難しいものです。力の入れどころと抜きどころを探って、クオリティにこだわりながらメンタル的に根詰めすぎないことを大切にしています。

-力を抜くというのは意外な回答です。

言ってみれば、鈍感力です。作品の方向性やクライアントの意向など、プロジェクトの途中で何かが変わることは山ほどあります。最初から根詰めすぎると大変ですし、クオリティを突き詰めることと神経をすり減らさないことのバランスが重要です。

準備は万端にしておいて、「いつ何が変わってもおかしくない」という心づもりでやること。これが私なりの答えです。


新しいやり方を楽しめる人と、面白いものを作りたい

-これからファニムビで働く方に、求められることはどんなことでしょうか?

今までやってきたことに固執せず、柔軟に受け入れる土壌を持つことです。もちろん、これまでのスキルを活かせるシーンもあります。しかし、ファニムビで出会った新しいやり方や文化を取り入れることができないと、ファニムビらしい作品を作ることはできません。

また、個人的にこれからスターディレクターやスタークリエイターが生まれるといいなと思っているので、そういうポジションを狙いたいという情熱のある方もジョインしてもらえたら嬉しいです。

-新しい方は既存のメンバーに馴染みやすい環境ですか?

はい、「人を傷つけない笑い」をテーマにしているだけあって、みんな優しいですから。オフィスに出社した日は色々と話しますよ。また、月に一度のペースで飲み会を開いていて、中道さん含め6~7人で飲みながら交流しています。

-最後に、ファニムビで働くことに興味を持っている方へメッセージをお願いします。

面白いコンテンツを作りたいという思いがある方は、ぜひ一緒にやりましょう。成長の機会がありますし、働く環境も整っています。お笑いが好きな方は、特に向いています。これから一緒に面白いものを作れること、楽しみにしています。

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