
2026.06.25
物流業界を支える大手企業、佐川グローバルロジスティクス。そんな真面目な印象の強い企業が、なぜコミカルなショートアニメに挑戦したのでしょうか。
プロジェクトのきっかけは、「ファニムビと何かやりたい」という担当者の熱い想いでした。しかし一方で、社風的に社外向けアニメはハードルが高いという現実もあったといいます。
それでも企画は形になり、公開されたアニメは「こんな会社だと思わなかった」「佐川が好きになった」と多くの反響を集めました。
今回は、企画誕生の裏側から、堅い企業でもギャグアニメが成立した理由、そして面白さと広告効果を両立するための考え方について、みっちーに聞きました。
-佐川グローバルロジスティクス公式チャンネル(以下、佐川)さんはもともと、担当者の方がファニムビファンだったとお聞きしました。キックオフミーティングではどんなことを話したんですか?
みっちー:
担当者の方は、「ファニムビと何かやりたい」という気持ちと、「社風的に社外向けのアニメ制作は難しいだろう」という現実とのはざまで悩まれていましたww
そこで、社内向けのアニメを提案しました。私たちとしてもぜひ担当者の方の力になりたいと思い、いくつもVコンを見ていただき、今の形に落ち着いたという流れです。

担当者の大室さん。ファニムビファンということで、
MTGはとても楽しんで進められました
-最終的に選ばれたのは、鳥のサプリが爆売れしている会社と……面白いテーマですねww
みっちー:
自薦より他薦という考え方は、どんな広告にも通じます。だから、佐川さん側で何かが起こるのではなく、まだ佐川さんを知らない会社を舞台にしたいとずっと思っていました。
そこで、佐川さんのサービスの需要が高い業界やサービス内容の詳細などを取材させていただき、最終的に鳥のサプリを扱う通販事業会社になったという流れです。
-制作にあたり、担当者の方からは細かい指示などはなかったと聞きました。
みっちー:
真面目な印象がある会社だということで、「堅い企業がチャーミングなアニメを成立させる」というお題だけいただいて、ほかはほぼ任せていただきました。これが、とてもスムーズに進行したポイントだったかもしれません。
演出やノウハウについてはこちらで舵を取り、業界やサービスの特徴についてはしっかりと伝えていただけました。
担当者の方に、「実は他社さんを探していなかったんですよ。最初からファニムビだけ。動画CMを作るなら“面白い掛け合いができる”ファニムビがいい、という気持ちでした」と言っていただけました。だからこその信頼感だったのかもしれません。
-すごくいいチーム感ですね。
みっちー:
はい。「What:何を伝えるか」は情報を持っているクライアントサイドでしっかり責任を持っていただき、「How:どのように伝えるか」は、キャラクターや脚本、演出のプロである私たちが担当すると。
お互いに持ち場を守りながら、一緒にわいわい議論ができると、良いアニメが生まれます。こうしてできあがったのが、こちらです。
-今回のアニメは、「真面目な印象のある大企業が、こんなギャグアニメを!?」と驚かれたのではないでしょうか。
みっちー:
その意外性はかなりありました。本来であれば、あんなアニメを作れるような企業ではありません。
一方で、担当者の方は「堅い企業こそ、エンタメが必要だ」とわかっていらして。そのうえで、誰にも見てもらえないものを作りたくないという思いも持ちながら、一緒に作っていただきました。
-担当者レベルで通っても、経営陣からNGが出るケースもあると思います。今回、GOサインが出た要因はなんだったのでしょうか?
みっちー:
前提として、担当者の方がしっかりと社内で根回しをしてくれました。そのうえで、「ファニムビは炎上リスクが小さく、ただのおふざけ動画を作っている会社ではない」という点がポイントでした。
私たちが作るアニメはコメディですが、「人を傷つけない笑い」を徹底しています。アニメを見たことで傷ついたり嫌な気持ちになったりすることがないよう心がけています。だから、どんなにふざけても炎上しません。むしろ、「このキャラクターたちは愛おしいな」と思ってもらえます。
-その辺りを、根回ししてくださったんですね。
みっちー:
はい。人の心に届くキャラクターを作り出し、その結果としてコミカルなアウトプットになるという点を丁寧に社内に浸透してくれました。おかげさまで、今では社長が一番のファンとしてアニメを拡散してくださっています。
視聴者さんからも好評で、「ファニムビで広告作るなんて、佐川を好きになった!」というコメントがありました。
-今回のアニメは、笑いどころが多いですね。
みっちー:
鳥のサプリがすごく売れていることを「飛ぶ鳥を落とす勢いで鳥が元気になっている」と表現したギャグは、コメントでも好評でした。
また、アニメの中で「社名を噛む」というくだりがありますが、これは本来、経営陣からNGが出るようなアイディアです。でも、こういうポイントこそが、堅い企業がチャーミングに思われるポイントになります。
-たしかに、よくよく考えたら自社の社名を噛むって……。
みっちー:
これは、実際に社内ではあるあるだそうです。
前半はギャグで視聴者を引き付けて、後半は広告としてサービスをPRしています。どんなサービスがあって、どんな顧客の、どんな課題を解決するかを明確にしています。広告として、しっかり機能しています。
-面白と広告のバランスが取れているんですね。
みっちー:
そう言っていいと思います。おかげさまで、佐川さんのアニメが公開されてから、「うちもこういうものを作りたい」という相談が後を絶ちません。特に、堅い企業からの問い合わせが多く、同じようにギャグアニメのSNSコンテンツを求めています。
-こういったテイストのアニメを持っていれば、競合と差別化できそうですね。
みっちー:
できると思います。うちのアニメはいじり笑いとか下ネタが好きな人には好まれませんが、低評価がつきにくく好評価率が95%以上です。誰も傷つかない笑いを活かして、普段はギャグのイメージがない企業が顧客から親しまれるアニメを作ることができます。
オリジナルIPでブランドのファンを増やしたい方は、ぜひご相談ください。
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